kintone（キントーン）とGoogleカレンダーの連携

2024年1月9日 2024年5月7日

H.O

こんにちは。kintone（キントーン）導入支援のギャンです。
今回は「kintone（キントーン）とGoogleカレンダーの連携」ということで、kintoneとGoogleカレンダーの連携について取り上げたいと思います。

スケジュール管理といえば、Googleカレンダーを利用されている方も多いかと思います。先日、「kintone（キントーン）でスケジュール管理」ということでkintoneでのスケジュール管理について書きましたが、今回はGoogleカレンダーとkintoneを連携することでスケジュール管理を行う方法についてまとめてみました。

1 Googleカレンダーとは
2 Googleカレンダーとkintoneの連携方法
3 kintoneとＧoogleカレンダーの連携のまとめ

Googleカレンダーとは

Google カレンダー（グーグルカレンダー）は、Googleが提供する無料の時間管理ウェブアプリケーションです。ユーザーはソフトウェア使用するためにGoogleアカウントを取得する必要があります。Google カレンダーは PC 、スマートフォンやタブレットにも対応しており、いつでもどこからでも予定を作成、確認ができます。

Googleカレンダーとkintoneの連携方法

Googleカレンダーとkintoneの連携方法としては２つあります。１つはGoogleカレンダー連携プラグインを利用する方法で、もう１つはJavaScriptでカスタマイズする方法です。いずれの場合も事前準備としてGoogleカレンダーAPIの設定が必要になります。

GoogleカレンダーAPIの設定

Googleデベロッパーコンソールにログインしダッシュボード画面を表示します。
ダッシュボード画面の右上の「プロジェクトの作成」をクリックします。
プロジェクト名を入力し、「作成」ボタンをクリックすると、新規プロジェクトが作成されます。
「API とサービスの有効化」をクリックして、「API ライブラリ」設定画面へ移行します。
G Suite カテゴリーより、「Google Calendar API」を選択します。
「有効にする」をクリックして、Google Calendar API を有効にします。
右上の「認証情報を作成」をクリックします。
使用する API に「Google Calendar API」を選択し、次の内容を入力します。
API を呼び出す場所：Web ブラウザー（JavaScript）
アクセスするデータの種類：ユーザーデータ
入力したら「必要な認証情報」をクリックします。
「OAuth 同意画面の設定」が表示されるので、「同意画面を設定」をクリックします。
アプリを使用するユーザーのタイプを選択し、「作成」をクリックします。
今回は、「内部」を選択しました。なお、このオプションは、有料アカウントの場合のみ選択可能です。
OAuth 同意画面にて、「同意を求めるアプリの名前」を入力し、「ユーザーサポートメール」を選択します。
「承認済みドメイン」にお使いの kintone のドメイン名を入力（例：****.cybozu.com）し、「デベロッパーの連絡先情報」にメールアドレスを入力、「保存して次へ」をクリックします。
スコープに「Google Calendar API」を選択し、「更新」をクリックします。
内容を確認して、「保存して次へ」をクリックします。
アプリ登録の概要を確認し、「ダッシュボードに戻る」をクリックし、「OAuth 同意画面」の設定を完了します。
認証情報設定の画面に戻り、OAuth 2.0 クライアントに適当な名前を入力します。また、それぞれ次の情報を入力します。
承認済みの JavaScript 生成元：kintone の URL（例；https://{サブドメイン}.cybozu.com）
承認済みのリダイレクト URL：kintone アプリの URL（例：https://{サブドメイン}.cybozu.com/k/{アプリケーション ID}/）
kintone アプリは後で作成します。
最後に「OAuth クライアント ID の作成」ボタンをクリックして、クライアント ID を生成します。
クライアント ID が作成されますので、メモしておきます。（後で使用します）
「完了」ボタンをクリックして、終了します。
再び、「認証情報を作成」メニューから、今度は、「API キー」を選択します。
API キーが作成されますので、メモしておきます。
左サイドメニューの「認証情報」をクリックすると生成した認証情報が確認できます。
以上で Google カレンダー側の設定は終了です。

kintoneアプリを作成する

以下のようなアプリを作成します。

Googleカレンダー連携プラグインでkintone連携

TiSの提供するGoogleカレンダー連携プラグインを利用します。プラグインの設定は以下の通りです。「イベントIDフィールド」はkintoneアプリに文字列フィールドを用意しておく必要があります。「GoogleカレンダーID」は、Googleカレンダーの設定画面で「カレンダーの設定」のカレンダーの統合の部分に表示されています。また、「Google OAuthクライアントID」は、ＧoolgeカレンダーAPIの設定でメモしておいたクライアントIDを設定してください。

設定を保存し、「アプリの設定」画面で「アプリの更新」を実行すると、Googleアカウントの認証画面が表示されますので、連携するGoogleカレンダーのアカウントで認証を行って下さい。認証に成功すると以下のようにkintoneの画面上にGoogleカレンダーの連携期間とダウンロードとアップロードのアイコンが表示されます。

なお、今回はカレンダー用のプラグインとしてイベントカレンダーを使用しています。ダウンロードをクリックすると、Googleカレンダーに登録されているスケジュールがkintoneのカレンダーに反映されます。またアップロードをクリックするとkintoneのカレンダーに登録したスケジュールがGoogleカレンダーに反映されます。