kintone(キントーン)のテーブルとプラグイン紹介

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)のテーブルとプラグイン紹介」ということで、kintoneにおけるテーブルの活用についてまとめてみました。

kintoneのテーブルとは

kintoneのテーブルとは、レコード登録・編集時に、入力内容の増減に応じて、行の追加や 削除ができる機能です。 フィールドを配置して1行にまとめたもので、必要に応じて、行を増やせるので、複数の入力内容を一覧で管理するのに便利です。たとえば「注文管理」アプリにテーブル機能を利用すると、注文内容にあわせて 必要な分だけ注文商品の行を追加できます。なお、以前はサブテーブルと呼ばれていました。ですのでkintoneに関する古い記事にはサブテーブルと書かれているものもありますが、テーブルと同じものです。

テーブルの追加

テーブルを作成するには、フォームの設定画面でフィールド一覧からテーブルを配置したあとに、テーブルに含めたいフィールドを1つずつドラッグアンドドロップします。また、テーブルには、テーブル名やフィールドコードを設定できます。テーブル名やフィールドコードの設定はフィールド配置前でも配置の間でも設定可能です。なお、フィールドを先に配置してから、行全体をテーブル化することもできます。テーブル化したいフィールドを同じ行に配置し、その行の右端のテーブルの設定アイコンにカーソルを合わせて[テーブルの設定]をクリックし、[この行をテーブルにする]をクリックすることでテーブルが作成されます。

テーブル追加の注意点

  • テーブルは、すでにあるテーブルやグループフィールド内には配置できません。
  • 次のフィールドは、テーブルに含めることはできません。
    • すでに使用中のフィールド
    • ラベル、関連レコード一覧、スペース、罫線、グループ、テーブル、レコード番号、作成者、更新者、作成日時、更新日時
  • テーブル化して保存したフィールドは、テーブル外や他のテーブルには移動できません。
  • テーブル内のフィールドでは、使用できない機能や、操作できないことがあります(例:ルックアップ、関連レコード一覧、フィールドのアクセス権など)。

テーブルの削除

テーブルを削除するには、フォームの設定画面で削除したいテーブルの右上の歯車の形をしたテーブル設定アイコンにカーソルを合わせて、[削除]をクリックするとテーブルが削除されます。テーブルを削除すると、テーブルに含まれるフィールド、およびそれらのフィールドに登録されたデータも削除されます。テーブル内に配置したフィールドを個別に削除したい場合は、削除したいフィールド右上の歯車の形をした設定アイコンにカーソルを合わせて[削除]をクリックしてください。

テーブルの変更

テーブルをフォームに追加し、アプリ更新した後も、以下の操作を行うことができます。

  • テーブル全体の位置を移動する。
  • テーブルにフィールドを追加/削除する。
    ※ただし、使用中のフィールドをテーブル内へ移動したり、テーブル内のフィールドをテーブル外や他のテーブルへ移動したりはできません。
  • テーブル内のフィールドの並び順を変更する。

kintoneのテーブルの活用法

テーブルは、複数の入力内容を1つのレコードで管理したいときに便利です。テーブルは複数のフィールドを横に並べて配置することができるので画面の見た目的にすっきりして見やすくなりますので、閲覧や入力の際の業務効率が向上します。また、必要に応じて行を増やしたり減らしたりすることができますので、タイミングによって増減したり上限が決まっていない場合などに使うことができますので、大変便利です。たとえば、商品の注文管理アプリで、お客様の注文によって異なる商品名や注文数を、必要な数だけ行を追加して入力して管理することができます。

kintoneのテーブルをさらに活用できるプラグイン

kintoneの標準のままでも大変便利なテーブルですが、プラグインを使うことでさらに活用することができます。いくつか便利なテーブル関連のプラグインをご紹介いたします。

テーブルデータ一括表示プラグイン

TiSの提供する無料のプラグインです。kintoneの標準機能の一覧画面では、テーブルは(すべて)でも表示されません。一覧を作成してテーブルを追加して表示しても「表示する▶」と表示されるだけで、クリックすることで、ようやくテーブルのデータが表示されるようになっています。このテーブルデータ一括表示プラグインを導入すると一覧画面にテーブルのデータが初期表示されるようになります。なお、表示から除外するテーブル、フィールドも設定可能です。また、条件による書式設定の機能もありますので大変便利なプラグインです。

テーブル行自動追加プラグイン

こちらもTiSの無料のプラグインです。標準機能ではテーブルのレコードを追加するには+ボタンをクリックする必要があるのですが、このプラグインを導入すると、入力すると自動で空行を追加してくれます。

テーブル複数行初期表示プラグイン

こちらもTiSの無料のプラグインです。レコードの新規登録の際に必要な行数と値を初期表示するプラグインです。

テーブルデータ一括編集プラグイン

こちらもTiSの無料のプラグインです。テーブルのフィールド内容を一覧画面上で編集できるプラグインです。

サブテーブルソートプラグイン

こちらもTiSの無料のプラグインです。テーブルを一覧画面のように並び替えるプラグインです。テーブルの列見出しをクリックすることで並び替えが出来ます。なお、テーブルの行数が多いと並び替えに時間がかかりますので注意が必要です。

テーブル内フィールド計算プラグイン

こちらもTiSの無料のプラグインです。標準機能ではテーブルで設定した値はSUM関数で参照するしかできませんが、このプラグインを導入することで最大値・最小値・平均値・結合を求めることができるようになります。

サブテーブル行コピープラグイン

こちらもTiSの無料のプラグインです。テーブルの行をコピーし再利用できるプラグインです。

テーブル拡張プラグイン

kinkoziの提供す有料のプラグインです。標準のテーブルが持たないいくつかの機能を提供します。

  • テーブルに設定したフィールドを並べ替えて表示することができます。一行を複数の行に分けて表示することも可能です。
  • レコード追加/編集画面で、行の値をコピーして追加することができます。
  • レコード追加/編集画面で、 行のコピー時にフィールド値に指定値を加減算することができます。
  • レコード追加/編集画面で、特定フィールドの値でソートすることができます。
  • レコード追加/編集画面で、行を上下に入れ替えることができます。
  • レコード追加/編集画面で、 行の操作ボタンを左端に表示することができます。

kintoneのテーブルとプラグイン紹介のまとめ

今回、kintoneのテーブルの活用と題して、テーブルについての説明と、テーブルの活用法、さらにテーブルを活用するためのプラグインをご紹介いたしましたが、テーブルは大変便利な機能ですので、活用していただければと思います。ただ、レコードの中に複数のレコードという位置づけになりますので、後になって困ることがないように、アプリを設計する段階において、本当にテーブルにしたほうがいいのか、別のアプリにしてルックアップや関連レコードとして紐づけたほうがいいのか?などを慎重に検討する必要することをお勧めいたします。参考になれば幸いです。