kintone(キントーン)と競合の比較

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)と競合の比較」ということで、kintoneと競合するサービスについてまとめてみました。

kintoneの競合とは

kintoneの競合(ライバル)といっても、kintoneは様々な機能や側面がありますので、どの視点(パラダイム)からkintoneを捉えるのかによって、競合サービスは全く異なってきます。例えばノーコードツールとして見た場合と、SFA/CRMとして見た場合では競合サービスは全く違うサービスになります。今回は主としてノーコード(ローコード)ツールとして見た場合の競合サービスについて取り上げたいと思います。なお、以前に個別に比較を行ったFileMaker、ACCESS、PowerApps、AppSuiteについては、それぞれ「kintone(キントーン)とFileMakerの比較」、「kintone(キントーン)とACCESSの比較」、「kintone(キントーン)ってノーコード?」を参照下さい。

ノーコードツールとしての競合

Pleasater(プリザンター)

プリザンターは、無料で使えるOSSのノーコード・ローコード開発ツールです。パッケージソフトには真似できないほど業務にフィットしたWebアプリを、フルスクラッチとは比べ物にはならないスピードで簡単に作成できます。なお、プリザンターはkintoneと異なりオンプレミス・クローズド環境でも利用可能です。クラウドで利用する場合、kintoneと比較すると少し安く利用することができ、オンプレミスでの利用については無料です。

サスケWorks

サスケWorksはkintone同様、国産のノーコードツールです。機能的にはkintoneに非常に似ていますが、費用的にもほぼkintoneと同じです。kintoneと異なる点としては、kintone(キントーン)では標準機能では対応しておらず、プラグインや連携サービスを利用する必要がある帳票機能・Webフォーム作成機能・一括メール配信機能・AI OCR機能を標準で対応している点があります。ただし、作成できるアプリ数やディスク容量はkintoneのほうが圧倒的に多くなっています。

Forguncy

Forguncyは複数システムと直接連携することで、Excel・Access感覚で業務をサブシステム化する国産のノーコードWebアプリ開発ツールです。画面イメージはExcelに非常によく似ており、Excelと同じように操作できます。kintoneと大きく異なる点として、ACCESSのように外部データベースとODBC接続しリンクテーブルやコピーテーブルで連携できる点があります。また、料金形態として、kintoneとは異なり開発を行うには開発者ライセンス、運用するには同時接続数に応じた運用ライセンスを購入する必要があります。

JUST.DB

JUST.DBは業種・業界を問わず、企業に求められるあらゆる業務システムをプログラミングの知識やスキルがなくとも構築できる国産のノーコードのクラウドデータベースです。蓄積されたデータに、編集・移動・複製・統合といった多様な処理を自由に組み合わせて、RPA不要で自動的に実行できるなど、高度な拡張性が特徴です。kintoneのようにワークフローの機能もあり、標準で帳票機能もあります。価格は同時接続数で決まり、1同時ログインユーザーにつき、15,000円(税別)/月です。

PigeonCloud

PigeonCloud(ピジョンクラウド)は社内のデータをお手軽にノーコードでWebデータベース化できるクラウドサービスです。機能的にはkintoneによく似ており、様々な業種の様々な業務で利用できます。料金的にはユーザー数プランの場合はkintoneとほぼ同額ですが、同時接続数プランもあり、そちらですとkintoneより安く利用することができます。kintoneと比較すると標準で帳票機能もありますが、kintoneほどの拡張性はあまりないというところが違いになります。

kintoneと競合の比較のまとめ

今回、比較したkintoneの競合サービス全てに言えることですが、それぞれkintoneと比べて優れている点もありますが、次の2点においてはkintoneに劣っています。1点は拡張性です。kintoneの場合、サイボウズだけではなく、様々なサードパーティーからプラグインや連携サービスといった拡張機能が提供されており、次々と新しい拡張機能が使えるようになっているという点です。もう1点はkintoneのサービス開始からの歴史があるため、Tipsやノウハウなどの記事、ドキュメントが圧倒的に豊富であるという点です。これは一朝一夕にできるものではないので、しばらくはkintoneの優位性は動かないのではないでしょうか?しかしながら、kintoneも万能ではありませんので、目的や環境、コストなどを踏まえてユーザー自身で最適なサービスを選択されることをお勧めいたします。