kintone(キントーン)とACCESSの比較

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)とACCESSの比較」ということで、kintoneとACCESS(アクセス)を比較してみました。

ACCESSとは

Microsoft Access(以下、Access)とはマイクロソフト社がWindows向けに提供している、データを表として管理するリレーショナルデータベース方式を採用したデータベース管理ソフトです。データの抽出、加工、帳票出力などの基本的な機能が備わっている上、マクロ機能や豊富なデザインツールを用いることで、より実用的なデータベースを構築することができます。またAccessは、一般的なパソコンにインストールして使う「デスクトップ型データベース」と呼ばれています。

kintoneとACCESSの比較

kintoneとACCESSの共通点

データベースを作成できる

kintoneは基本的には業務改善プラットフォームですが、クラウドデータベースという一面もあります。ACCESSはリレーショナルデータベースです。ともにデータを格納し、条件によって検索、集計することが可能なデータベースの機能を持っています。

アプリケーションを作成できる

kintoneはノーコードもしくはローコードで業務アプリを作成することができます。ACCESSもノーコードツールとはあまり呼びませんが、ノーコードでアプリケーションを作成することができます。なお、少し複雑な処理を行う場合にはVBAでがっつりコーディングすることが必要です。ともにデータベースとしてだけではなくアプリケーションを作成できるという共通点があります。

kintoneとACCESSの違い

クラウドとオンプレミス

kintoneはクラウドサービスですが、ACCESSはオンプレミスで動作するアプリケーションです。kintoneをオンプレミスで動かすことはできませんし、ACCESSをクラウドで運用することもできません。

データベースとしての違い

ACCESSはリレーショナルデータベースですので、複数のデータの連携が得意ですが、kintoneはトランザクション処理という概念がないため複数のデータの連携はできないことはありませんがあまり得意ではありません。またACCESSは外部キーに紐付けされたデータは常に最新となりますが、kintoneのルックアップでは関連先のデータが更新されても、ルックアップで引っ張ってきたデータは更新されません。

帳票機能の違い

ACCESSには標準でレポート機能がありますので、自由なフォーマットで帳票を作成することができますが、kintoneの標準機能は帳票作成は得意ではありません。自由なフォーマットで帳票を作成するには帳票プラグインを利用する必要があります。

機能の違い

kintoneには組織内SNSと利用できるコミュニケーション機能がありますが、ACCESSにはそのような機能はありません。また、kintoneにはプロセス管理を利用したワークフローの機能がありますが、ACCESSにはワークフローの機能はありません。

kintoneとACCESSの使い分け

kintoneとACCESSは似ている部分もありますが、利用する目的や、利用環境、誰が作成して、誰が保守を行うのかなどから、どちらが向いているかを判断し使い分けることが可能です。例えば、クラウドで情報共有を行いたいというのであればkintoneになりますが、オンプレミスでデータを管理したいということであればACCESSということになります。また、kintoneは簡単にアプリを作成できますが、ACCESSの場合はスキルが必要になります。

kintoneとACCESSの比較のまとめ

ACCESS、kintoneの両方で業務アプリケーションを作成してきた経験からすると、初心者でも扱えるという点ではkintoneの方が圧倒的に簡単ですし、データ(レコード)の見せ方という点でもkintoneが優れています。ですので、どうしてもACCESSでなければならないという理由がある場合以外はkintoneをお勧めいたします。