kintone(キントーン)で顧客管理

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)で顧客管理」ということで、企業における顧客管理にkintoneを導入した事例をお話しさせていただきます。

顧客管理とは

顧客管理とは、顧客の氏名や住所といった基本情報や売上などの基本情報を「管理」をすることです。さらに顧客管理は、顧客情報そのものを管理することだけではなく、顧客との「関係」を管理(マネージメント)することが重要です。顧客管理の歴史は江戸時代の「大福帳」まで遡りますが、現在は顧客との接点が複雑化し、管理しなければならない項目が増えました。そのため、近年は顧客管理システム(CRM)を導入し顧客管理を行うのが一般的になっています。

顧客管理システムとは

顧客管理システムとはCRMとも呼ばれますが、CRMとは「Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネージメント)」の略称で、顧客関係管理を意味するものですが、顧客との関係構築や管理をする取り組みや、顧客管理システム・顧客関係管理システムのことを指して用いられます。顧客管理システム(CRM)は、MA(Marketing Automation)・SFA(Sales Force Automation)と並ぶ管理ツールとして用いられています。

kintoneは顧客管理に向いている

kintoneはノーコード(もしくはローコード)でアプリを開発できるツールですが、同時にデータベースとしての機能も持っています。Excelでは管理することが難しい大量のデータ(数千件から数万件)であっても全く問題なく取り扱うことができます。(数十万件でも問題ありません)ですので、BtoBだけではなくBtoBのビジネスを展開されている企業においてkintoneを顧客管理に活用することが可能です。また、kintoneはクラウドのサービスですので、いつでもどこからでも情報にアクセスすることができ、デバイスもパソコンからだけではなくスマートフォンやタブレットといったモバイル端末からも利用することができます。外出先や出張先からでも顧客の情報にアクセスすることができますので、顧客から連絡を受けてから迅速な対応を行うことが可能です。これらの特徴からkintoneは顧客管理に向いていると言えます。

顧客管理アプリを作成

今回の事例ではまず顧客管理として管理したい項目をお客様に精査いただき入力項目、選択項目、マスタ化したほうがよい項目などを切り分けたうえで、対面し意見を聞きながらお客様が使いやすいようにkintoneで顧客管理の入力画面を作成していきました。

顧客管理の画面例
顧客管理の画面例


その場で顧客管理アプリの画面を確認していただきながら作っていけるのがkintoneの利点であり、さらに変更も簡単にできますので、とりあえず作成しておいて実際に業務に使用しながらより使いやすいように随時、バージョンアップしていけるというのも大きな魅力だと思います。また、項目には添付ファイルも使用できますので、今回は契約書をPDFで添付するようにしました。それによって顧客から問い合わせを受けた際に詳細な契約内容をすぐに確認することもできるようにしました。なお、検索についてはkintoneの標準機能でも十分なのですが、より使いやすいようにjavaScriptでカスタマイズさせていただき、検索窓でキーワードを入力して検索ボタンをクリックすることで検索できるようしました。

顧客管理のサンプルアプリ

なお、kintoneアプリストアに、顧客管理のサンプルアプリとして、「顧客リスト」があります。この「顧客リスト」は、会社名、担当者名、連絡先などお客様の情報を登録するアプリで、キーワード検索、地域等の条件での絞り込み、リストのCSV入出力等が可能です。この「顧客リスト」の項目をお客様の管理したい項目に変更することで、簡単にお客様専用の「顧客管理」アプリにすることができます。

kintoneで顧客管理のまとめ

kintoneでは、このようにお客様における顧客管理の業務に応じて、自由にお客様専用の顧客管理アプリを簡単に作成できますので、費用をかけて専用の顧客管理システムを導入するのではなく、kintoneで顧客管理システムを作成し導入されてはいかがでしょうか?そうすることで、将来的に管理する項目が変わった場合にも柔軟に対応することが可能になります。また、「顧客管理」は、単に顧客管理だけに利用するのではなく、「案件管理」や「問い合わせ管理」のようなアプリを後から作って、ルックアップ機能で顧客管理の情報をマスタ情報として利用することも可能です。kintoneの導入に関してお気軽にご相談ください。