kintone(キントーン)データを外部と共有する

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)データを外部と共有する」と題して、kintoneのデータを外部に公開し共有する方法についてまとめてみました。

データを外部と共有したい場合

kintoneのデータを外部の人に見てもらいたい場合、どうすればいいのでしょうか?外部の人にアカウントを割り振ることも可能ですが、1アカウントで月額1,500円もかかってしまいますし、外部の人に見られてはいけないデータもありますので、権限の設定が大変なことになってしまいます。

ゲストユーザーを活用し外部に共有

そこでkintoneにはゲストユーザーというものが用意されています。ゲストユーザーは「ゲストスペース」内であればデータの閲覧はもちろん、アプリにレコードを追加することもでき、さらにスレッド機能でコミュニケーションをとることも可能です。しかし、ゲストユーザーの場合でも通常のライセンスよりは安くなっていますが、それでも1アカウントで月額1,200円の費用がかかります。またゲストユーザーはゲストスペース内のデータのみ参照可能ですので、ゲストスペース外のデータを参照することはできません。ゲストスペース外のデータを参照するためには、有償の連携サービスを利用する必要があります。なお、ゲストスペースとゲストユーザーについては「kintone(キントーン)のゲストスペース・ゲストユーザー」に詳しく書いていますので参照下さい。

じぶんページ

株式会社ソニックガーデンが提供する「じぶんページ」は、kintoneデータを外部に共有できる連携サービスです。kintoneと連携したマイページを構築して、顧客や取引先ごとに、見せたいデータを選び、レコードの閲覧・作成・編集・コメントをしてもらうことができます。料金は月額11,000円でユーザー50名まで利用できますので、1ユーザーあたりですと月額220円になります。なお、51名からは月額110円でユーザーを追加でき、500名以上で更にディスカウントとなります。また、ユーザー数2名までの無料のお試しプランもありますので、まずは無料お試しから始めてみるとよいかと思います。

kViewer

トヨクモ株式会社が提供する「kViewer」もkintone内にある情報やデータを外部公開できるサービスです。これにより社外はもちろん社内のkintoneライセンスを持たないメンバーにも情報開示が可能となります。料金は簡易的な情報共有を行うライトコースが月額6,000円、レコードの検索/絞り込むもできるスタンダードコースが月額9,000円、アクセス制限も可能なプレミアムコースが月額15,000円、ダッシュボードや高度なグラフビューも使えるプロフェッショナルが月額24,000円になります。なお、1,000ユーザーまで利用可能で、最大10,000ユーザー(月額100,000円)まで利用できます。

Chobiit

株式会社ノベルワークスの提供するChobiit for kintoneもkintoneデータ外部共有サービスです。kintoneの情報をkintoneの外から閲覧、登録、編集、削除ができます。料金は従量課金になっており、一か月間で利用したリクエスト数×単価(5円)を翌月に支払う形か、リクエスト数を先払いで購入する形になります。リクエストとはChobiit上で行う操作のことで、例えば一覧画面を開いた=1リクエストというようにカウントされます。

kintoneデータを外部と共有するのまとめ

kintoneのデータを外部公開する方法として、ゲストユーザー、じぶんスペース、kViewer、Chobiitについてまとめてみましたが、かかる費用という点では、外部公開するユーザーが少数の場合は、ゲストユーザーを利用したほうが費用がかかりませんが、ユーザーが10人を超える場合は、じぶんスペースの方が費用がやすくなります。さらにユーザーが多い場合は、kViewerが安いということになります。またユーザー数と関係なく、あまり操作しないということであればChobiitが安く済むという場合もあります。あとは外部公開する目的、必要なセキュリティの強度によって、何を選択するのかという判断になるかと思います。いずれについてもkintoneを組織内だけでなく、外部にも公開することで、kintoneを有効活用することが可能になりますので、検討の際の参考になれば幸いです。