インシデント・アクシデント管理をkintone(キントーン)で

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「インシデント・アクシデント管理をkintone(キントーン)で」ということで、病院の医療安全管理等において重要なインシデント・アクシデント管理をkintoneで行っている事例についてお話しさせていただきます。

インシデント・アクシデント管理の現状

インシデント・アクシデント管理については、専用のパッケージを導入されている病院もあるかと思いますが、多数の病院(特に中小病院)においてはExcel(エクセル)や紙で管理されているのが現状です。
各部署から随時、インシデントレポート(ヒヤリハットレポート)等が上がってきますので、それを医療安全員会でとりまとめて確認、分析、集計などの作業を行われており、通常の業務の傍らかなりの時間と労力がかかっているという実情があります。

インシデント・アクシデントレポートアプリを導入

そこでkintoneでインシデント・アクシデント管理を行うことで業務改善を図ることを提案させていただきました。まず現在、病院で使用されているインシデント(アクシデント)レポートを入手し、管理する項目及び分類の方法、集計の方法、タイミングなどをヒアリングさせていただいたうえで、kintoneのアプリを作成し、実際に画面を見ていただきながら、細かい調整を行なって行きました。

インシデント・アクシデントレポート画面
インシデント・アクシデントレポートの画面例


また、kintoneには、プロセス管理の機能がありますので、レポートの提出、所属長による承認、さらに医療安全委員会への提出、委員会での承認というワークフローを設定しました。さらに事務長や院長など管理者による承認が必要なアクシデント報告についてもプロセス管理機能によるワークフローの設定および個人情報保護のためのアクセス権の設定も行いました。これらによって、Excelおよび紙での管理、運用からkintone上でのペーパーレスでの管理、運用を実現し、情報の共有を図ることができました。さらにkintoneのコメント機能を使って、間違い、不明点の確認などを行うことで、職種によって勤務時間帯が異なるなどで時間がかかっていたコミュニケーションの円滑化も図ることができました。また、集計についても、kintoneの集計、グラフ機能を使用することで、月間の一覧の作成、発生部署や発生時間帯、職員経験別の集計や、月ごとの推移グラフの作成などもワンクリックでできるようになりました。なお、病院によってはインシデントレポートと医療事故報告書を分けて作成したケースもあります。

インシデント・アクシデント管理をkintoneでのまとめ

これまでkintoneを導入いただいた病院の8割以上でインシデント・アクシデント管理にご活用いただいており、病院におけるkintone導入の効果が発揮しやすい事例と言えると思います。
また、kintoneは病院ごとにカスタマイズできますので、パッケージとは異なり、それぞれの病院における従来と同じ項目を同じように集計、分析できる点も喜んでいただいており業務改善とDX推進を実現しています。kintoneの導入についてはお気軽にご相談下さい。